【夢の続きが始まりました】石川善一

2000年、歌手デビューが決まった直後まさかのレコード会社倒産。 挫折から22年の時を経て 夢の続きが始まった。 元、学童保育指導員シンガソングライター。 ノンフィクション自伝小説

「 夢の続きが始まりました【第二十七章 (魅力) 】」

2022/10/15
石川善一52才です。
 
1999年以来、23年ぶりにデモテープオーディションに応募してみました。

今は【デモテープオーディション】ではなく
【デモ音源オーディション】に名称が変わっていました。
 
受け付けているレコード会社を探すと、
フォーライフMUSICがヒットしました。
実は私、1番好きなのがこのレコード会社なんです。
何が好きかというと【社風】です。
 
若い頃、ラジカセを持って、
突撃アピールをしに行ったレコード会社が数カ所ありました。
出てくる人に
「歌を聴いて下さい」
「テープを受け取って下さい」
「話だけでも…」とアピール。
 
今思えば私は不審者で、迷惑行為そのもの。
どの人も対応は冷たく、にらまれました。
そんな中、フォーライフMUSIC(当時はフォーライフレコード)だけは
穏やかな対応だったのです。
 
声をかけると
「ごめんね。私プロデューサーじゃないんですよ…頑張って下さいね」
………… 
諦めず次々と声をかけると
「あッ…今出てきたあの人プロデューサーですよ」と教えてくれた人がいました。
 
すかさず声をかけると優しい笑顔で
「どこから来たんですか?」
「神奈川の厚木です」
「わざわざ来てくれてありがとう」と神対応。


その男性は諭すように私に言いました。
「ごめんね例外を受け付けると収拾がつかなくなってしまうんだよ…」
「だからこの場で聴く事もできないしテープも受け取れないんだ」


…男性は私にメモを差し出して
「ココの部署宛にテープを郵送してごらん」
「ココを通過したモノが私の所にくるんだよ」
それはデモテープを受け付ける部署だと教えてくれたのです。
 
「わかってほしい」
「コレが我が社のルールなんだよ」
「縁があったら一緒に仕事しようね」
 
みるみるうちに自分から必死さが消え、
ルールに従おうという気持ちになったのです。
 
その日声をかけた全員が穏やかでした。
そういう人が自然に集まる魅力的な会社なんだと思います。
 
コンビニやガソリンスタンドが並ぶ普通の大通り沿いに、
確かレンガ色の建物。
近寄って表札を見なければ
何の会社かわからない控えめな所も魅力的だと思いました。

噂で聞いた話ですが、
このレコード会社、4人のアーティストが立ち上げたらしいです。
●井上陽水さん●吉田拓郎さん●泉谷しげるさん●あと一人は分かりません
…あくまでも噂です。
 
それぞれが別のレコード会社で活動する中、
ライブなどの企画に縛りがあって自分のやりたい演出ができず、
自分らしくありたい!!…と設立した会社だと聞いています。
社風も信念も魅力的です。
 
今は、移転したのでしょうか…今回の発送先は渋谷です。
当時は目黒区だった気がします。
プロデューサーの言葉をかみしめながら帰路についた、
若い自分を懐かしく思い出しながら、写真1枚目の資料を準備しました。
応募したのは4曲です。
 
その後、どこにも突撃アピールはしていません。
今回も募集していなかったら出さなかったでしょう。
 
先日、52才になりました。
験担ぎで誕生日に発送しようと思っていました。
仕事後、職場、最寄りの郵便窓口から…
10月12日17:51…発送完了です。
 
*【デモ音源オーディション】は通過者のみ連絡が来ます。
  2ヶ月連絡が無かったら不採用です。





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