【夢の続きが始まりました】石川善一

2000年、歌手デビューが決まった直後まさかのレコード会社倒産。 挫折から22年の時を経て 夢の続きが始まった。 元、学童保育指導員シンガソングライター。 ノンフィクション自伝小説

「 夢の続きが始まりました【第七十章 (秘密特訓) 】」

2023/3/19
石川善一52才です。

学童保育に、運動大好き、活発な女の子、ノンちゃんがいた。
私が先生になった時、2年生だった。
 
ドッジボールが得意だった私は、
「ノンちゃんもおいで (^o^) 」
 男子に混ざって元気に走り回るノンちゃん。
勢いあるボールもキャッチしようとするのだ。
アウトになっても、外野から懸命に当て返そうと全力で投げるが、
弱いボールだから取られてしまう。
それでも、いつも、めっちゃ楽しそう (^o^)


ある日、ノンちゃんは私に
「特訓して!!  (^o^) 」と言った。
低学年の方が下校時間が早い。
そこに目をつけたノンちゃん。
高学年が帰ってくる前の秘密特訓が始まった。
 
男子に劣らない能力を身につけた頃、ノンちゃんは5年生になっていた。


ノンちゃんのお父さんは私に言った。
「最近、娘とどう接していいのか分からなくて…」
「石川先生には懐いてるし…どうしたら懐いてもらえるんですかね?」
 
簡単な事だった。
私は子供達とは、先生と生徒ではなく、
友達or兄弟…みたいに思っていただけだったからだ。
 
物怖じしないノンちゃんは5年生になっても
「セーラームーン歌ってよ」と言うと歌ってくれる子だった。
 
私は当時ヒットしたポップな演歌:オヨネーズの【麦畑】を真似て
【イチャイチャ夫婦】というデュエット演歌を作った。




【第七十章】秘密特訓】【イチャイチャ夫婦】理想のシングルジャケット :石川善一:1995年3月21日 作成 秘密特訓 学童保育 お父さん 演歌 デュエット 思春期の娘 あるある シンガーソングライター


「なぁなぁ、ノンちゃん、忘年会でデュエットしようぜ」
…「やるやるー」\(^O^)/


忘年会の出し物なので、
ネタばれしないように教室の隅っこで秘密特訓が始まった。
 
男性パートも女性パートも両方、私が歌ってるカセットテープを聴きながら、
「ノンちゃん、こっち覚えて!!」
 覚えのいいノンちゃんは、「振り付けもやろうよ (^o^) 」


私はノンちゃんが考えた振り付けの秘密特訓をさせられた (笑)


忘年会は大成功。
ノンちゃんは楽しそうに歌いながら、
私と老夫婦役の振り付けをこなした。
 
後日…
「お父さん、お父さん…ノンちゃんと、どうたらこうたら…どうたらこうたら」
…と説明し、
「ノンちゃんに【イチャイチャ夫婦】のカセットあげたから、
          家でお父さんもデュエットしちゃって下さい (^o^) 」
 だが…ノンちゃんから、お父さんと歌ったよ…という報告はなかったのだ。
 
思春期の娘と距離ができてしまうのは、お父さんあるあるですね。
頑張れー!! お父さん達!!
 
*上に乗ってるのが今回の主人公ノンちゃん2年生。
 下はチイちゃん1年生*


↓この絵は31年前にチイちゃんからもらった絵です。



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